校長室より

令和5年度修了式講話

皆さん、おはようございます。

思いのほか寒い修了式となりました。皆さんの心身の健康状況はいかがでしょうか。…

コロナやインフルエンザもまだ時として猛威を振るいます。先週は、28人が一気にお休みしたクラスがありました。研究も進み、それほど怖い病気ではなくなりましたが、警戒や対策は続けましょう。
少し時間をいただいて3点お話しいたします。

まず、3学期を振り返ります。3月8日に卒業式を行い、249名の3年生が卒業しました。2年生の皆さんは一緒に式場でお祝いしてもらいました。厳かな式に立ち会い、来年に向けての意識も持ってもらえたかと思います。1年生は出席はしませんでしたが、あとで部活動等でお祝いをしてもらえたものと思います。

3学期の成果を見てみましょう。通知表には自分が思うような結果が残せたでしょうか。数字に残る立派な結果を残した人は少なくありません。評定平均が4.3以上の成績優良者は1年生15人、2年生35人でした。特に2年生の頑張りは注目すべきものだと思います。よく頑張りました。

思うような結果が残せなかった人、くよくよしても仕方がありませんし、
開き直って気にしないのも進歩がありません。冷静に、失敗を分析して、良くなかったことを直しましょう。
次はきっと、結果を出す、そう決めれば結果が出ますよ。自分を信じてください。それが唯一の方法です。

2点目は、交通事故防止についてお願いです。今年度これまでの事故件数は、前年のおよそ6割に減少しました。前年度47件、今年度28件です。皆さんが十分に注意をしてくれた結果だと思います。本当によかったです。単独事故が16件と過半数です。けがが重かった生徒もいます。タイヤが細いこともあり、よく滑ります。スマホを見ながらの事故も見受けられ、事故に至らないケースは相当あるものと推測します。やめてください。車や他の自転車との事故もあり、治療や処理には大変な手間や苦労が
伴います。引き続き気を付けてください。お願いします。なお、自転車ヘルメット着用モデル校の委嘱期間が
この3月をもって終了となります。きのう、埼玉県警の担当者の方がお見えになり、委嘱を受けたことに対して、桶川高校が感謝状をいただきましたので、ご報告いたします。
今後も自転車乗車時のヘルメットは、自転車に乗るすべての方の命を守る大切なアイテムです。皆さん自身だけでなく、
友達もご家族の方も、自転車乗車時のヘルメットを、法律に従って着用していただけたら、と思います。
もしも事故に遭って、損害賠償問題に発展した時、ヘルメット着用の努力義務を果たしていなければ、
過失相殺の結果、もらえる賠償金が減ることがあると言われています。ヘルメットの種類が増え価格は安いものも揃ってきました。一見帽子のように見えるものや髪型崩れを防ぐインナーヘルメットというものもあります。
「これならかぶれる」というものがきっと見つかります。自転車に乗る時はヘルメットをかぶって、大切な命を守りましょう。

3点目は、よく知られた化学実験の定説に疑問を持ち、新たな説を示した2人の高校1年生のことをお話しします。
2人は宮城県仙台市の高校に通い、自然科学部に入っています。火であぶった白金の箔(はく)に水素ガスを吹き付けると、
爆発的に燃える実験を見て驚きました。「水素に火などのエネルギーを与えていないのに、なぜ爆発するのか興味を持った」と言います。
この現象はこれまで、白金の触媒作用で、箔の表面についていた酸素原子が水素原子と反応し爆発するためとされてきました。しかし、条件を変えて実験を繰り返すうちに、疑問を持ちました。箔を重ねて厚みが増すと、爆発が起こらなかったからです。
定説通りであれば、厚さは関係がないはずです。表面だけでなく、裏面も関係しているのではないか――。試しに裏面にセロハンテープを貼ると、爆発は起こりませんでした。

2人は実験と分析を進め、箔の裏側にある酸素が、箔に開いた小さな穴を表側に通り抜ける時に触媒作用が起き、定着した酸素原子と水素原子が反応し爆発することを明らかにしたそうです。この成果は昨年、ある自由研究のコンテストで高く評価されました。そして日本代表として世界でも5月に発表をするそうです。審査に当たった方は「定説をうのみにせず自分たちで仮説を立て、実験し検証した。方法もユニークでよく考えられている」とたたえました。2人は「研究をより発展させ、触媒反応を効率化し、白金の使用量軽減を目指したい」と語りました。実験では、箔が柔らかくて形が不安定なことや、
ハサミで切る時の静電気に悩まされたそうです。実験が簡単にうまく行くわけではないのですね。

定説や当たり前になっていることがらがいつも正しいとは限りません。自然科学の分野に限らず、何でもそうです。「なぜ、どうして、これはおかしい」という疑問が世の中を良くしていくことにつながっています。若いみなさんは基礎基本を大切にしつつ、疑問をそのままにせず、より良く生きていきましょう。

さあ、令和6年度もいいスタートを切りたいものです。明日から16日間の春休みです。
交通事故やトラブルに遭わないよう十分に気をつけてください。換気などの感染防止や、体調管理も続けてください。
4月8日の始業式には元気な顔を見せてください。それでは、皆さん、よい春休みを!